③英検1級2次試験に1発合格した勉強法について
二次試験に向けた勉強についてです。1次試験の結果、ライティングが50%しか得点できていなかったため、英作文よりさらに難易度の高いアウトプット能力を求められる二次試験に向けてかなり焦りを覚え、時間やお金に糸目をつけず対策を行いました。
二次試験に向けた対策として行ったのは以下です。数字が若い方が等に重要と思います。
- 過去問を解く
- 時事ネタのインプットとそれに対する自分の考えの整理
- ネイティブによる英会話レッスン(4回程度)
- オンライン英会話(バリューイングリッシュでスピーチの練習x4回程度)
- オンライン英会話(DMM英会話で時事ネタのインプットx15回くらい)
1. 過去問を解く
受験前にネットで「過去問と同じ問題は出ない」という情報を見た覚えがありますが、私の場合、過去問題と同じ(か、ほぼ同じ?)トピックがでました。※確かに、英検は試験後に問題が公開されるので、一言一句まったく同じトピックはあり得ないと思うのですが・・・
いずれにせよ、見覚えのある問題が二次試験本番のトピックカード5つのうち一番上にあり、即それを選びました。これが合格の決定的な決め手だったと思います。過去の出題トピックがまとめられているサイトがあり、一次試験合格後、2015年以降の過去問について①自分の賛成・反対の立ち位置②理由2つとそう思うに至った実例をwordにまとめていきました。1回分の出題が10トピックあり、すべて完璧に行ったわけではありませんが、やっておいてよかったです。
2. 時事ネタのインプットとそれに対する自分の考えの整理
書店に売っている時事ネタ系の本を購入し、過去問と同じく各時事ネタに対し①自分の賛成・反対の立ち位置②理由2つとそう思うに至った実例をなるべく整理・
ストックするようにしました。私はIT系の企業に勤めており、AI系、自動運転、ドローン等のトピックはとっつきやすかったため、重点的に意見をまとめるようにしました。
3. ネイティブスピーカによる英会話レッスン
英検試験の1か月ほど後に海外赴任の予定があり、タイミングよく会社の費用でネイティブスピーカ(イギリス人)によるレッスンを2時間x1回/週、二次試験 の前までに4回ほど受けさせてもらっていました。高額ですので、会社の負担でなければ受講しなかったと思いますが、余裕のある方は比較的安価な?オンライン英会話でも、やはりネイティブと話す練習はされた方が良いと思います。
・超初歩的な英語コミュニケーションの基本をおさらいできた
「How are you?と聞かれたら必ず相手にも聞き返せ!」とか、握手の仕方、アイコンタクト、ジェスチャー等の、基本的なレベルなのでしょうが、英語圏のコミュニケーションの何たるかを教えてもらえました。
・スピーチについてのフィードバックが的確
As for やRegardingを多用しててくどい・無意味に話すスピードをスローにするのはやめろ等、自分ではなかなか気づかないフィードバックをもらえました。また、スピーチの構成について「ロジカルだがExampleが乏しい」といったアドバイスをもらい、そこから意識して時事ネタをインプットをするようにしました。
・発音に関する指導が的確
やはり格安オンライン英会話の非ネイティブ先生では指摘されないところまで指摘してくれると思います。
※長年全く意識していなかったですがTravelとTroubleが全く同じになっている、と指摘されたり、定番ですが、thの発音を口酸っぱく指導してくれたりとです。
・相手を説得する場面での練習がリアル
高圧的な上司を説得する、といったシチュエーションの練習を、容赦なくやってもらえ、なかなか心が折れかけましたが(前述の「トラベルとトラブルの区別がつかないから君の話は理解不能だ」とか、延々と詰められ、泣きかけました笑)、二次試験でもネイティブと対峙する際の良い練習になりました。
4.オンライン英会話(バリューイングリッシュでスピーチの練習x4回程度)
バリューイングリッシュさんの英検1級2次試験講座を受講しました。合計5回まで、フィリピン人の先生によるレッスンになります。(内1回は、私のネットワーク回線のトラブルでキャンセルしました)5つのトピックスから一つ選んでスピーチ+質疑応答の練習、そのあとフィードバック・・・という構成でした。
1次試験合格直後に初回を受けたのですが、2分間という時間の感覚をつかむのと、客観的にフィードバックをもらえるので初めて二次試験を受験する方は早めに受けると良いと思います。※主観的な感想ですが、自分の情けないスピーチに対する先生の残念そうな顔と、お手本スピーチ例の差に愕然とし、準備のねじを巻くきっかけになりました。
2次試験1週間前までに4回の受講を終え、残りの準備期間で「導入~理由2つ+実例~結論」をまとめられるようになるのは難しそうだ・・・という考えに至り、理由とその具体例を出来るだけ出すことをベースの目標に、なるべく試験までに時事ネタをインプットする対策に力を入れることにしました。
5. オンライン英会話(DMM英会話で時事ネタのインプットx15回くらい)
ノンネイティブ先生に1日2回までレッスン受けられるプランを取りました(追加料金でネイティブプランというのもあるようです)。Daily Newsというコースの教材が、時事ネタのインプットとして非常に優秀だと思います。
https://eikaiwa.dmm.com/app/daily-news
このコースは、カテゴリ(テクノロジー、環境、経済、ビジネス、健康、教育 等々)ごとに時事ネタがまとまっており、任意のトピックスを選んで音読した後、トピックスに関係した質問を受ける形になります。
Consとしてフィリピン人系の先生が多い中で、発音はあまり注意してはくれない印象がありました。私は、前述3.でネイティブの方に週に1回ぼこぼこにされていたので「DMM英会話は褒められるだけでいいや~」と割り切っていましたが、これをうのみにしない方がよいと感じました。(ネイティブ系の先生のプランもあるので、気になる方はそちらを選べばよいと思います)。