②英検1級1次試験合格までの勉強について
ここでは、1次試験合格までに自分が行った勉強について記します。
なお、前回の記事にも書いた通り、合格までにかなりの時間を要した出来の良くない受験者ですので、より効率的な勉強法があるのだと思います。
Reading
ボキャブラリー・・パス単をひたすらやりました。
1次合格時点で(感覚ですが)でる順A」を9割程度、でる順Bを8割程度、でる順Cを7割程度、熟語を2割~3割程度覚えた状態で21/25をとれました。
※1級のボキャブラリー対策として、アルクさんのSVL Vol.4をお勧めされている方も多いと思いますが、購入した後最初の方を読んだだけで手が回りませんでした。これから、継続学習しようと思います。
・長文・・The Economist アプリでシャドーイング
受験勉強の貯金もあってか、長文読解はあまり苦に感じていませんでしたが、難易度の高い英語長文に常に触れているために、The Economistを購読し、アプリで音声をシャドーイングしていました。
ライティングや二次試験の時事的な知識を蓄えておく意味でも有効だと思います。
Listening
・英語の電話会議を録音してディクテーション
職場で頻繁に外国人と電話会議が行われる職場だったので、議事録を書く、ということで録音したものを書き起こしてたら、TOEICのリスニングではコンスタントに満点かそれに近いスコアが取れるようになりました。前述のThe Economistの音声のディクテーションでも同様の効果が得られるかと思います。
・試験の対策として
ただし、英検のリスニングは、TOEICでハイスコアが取れるようになった状態でも結構スコアにばらつきがあり、試験直前には下記を使って練習していました。
Writing
ライティングに関しては ①英検1級勉強開始~合格までの受験回数、1次試験スコアの変遷について でも書きましたとおり、私は最終的にライティングのスコアが50%しか取れない状態で1次試験を合格しました。苦手な分野と思います。しかし、その後の二次試験対策の中で、アウトプットの為の対策を見いだせた気がしますので、また受験する際には得点をのばしたいと思います。
一次受験前までにJapan Timesさんの下記参考書は一通り通読し、通勤時間に聞き流すことはしていました。
・2018年度第1回のトピックスがこの中から類似ものがあったことから、読んでおいて損はない
・よくあるトピック毎にキーワード等がまとめられていて、二次試験対策にも有効
と思います。
あとは定番と思いますが、逆に英検1級面接大特訓も、英作文の対策としても良いのではないでしょうか。
度重なる不合格を重ねた結果、なんとか1次試験を突破しました。そして、二次試験の対策を始めます。
①英検1級勉強開始~合格までの受験回数、1次試験のスコアの変遷について
①英検1級勉強開始~合格までの受験回数、1次試験のスコアの変遷について
ここでは、1級合格までどれくらいを要したかのご参考に、自分の英語の勉強の歴史を書きました。覚えている範囲で、TOEICのスコアも載せています。1級の一次試験は少なくとも6回以上は受験したものと思います。
中学生 ド田舎の公立中学に入学。英語学習スタート
アルファベットの読み書きも怪しいレベルでしたが、宇多田ヒカル好きの影響で、英語学習自体のモチベーションはすごく高かったと思います。MVの制作映像の中で、当時の旦那さんである紀里谷氏と英語で話してるのを見てカッケーと中二心に思ったのが、原点だったなあと。
当時の英語の先生たちが、「英語の書き取りノートにひたすら英単語を書きまくるとシールをもらえる」という友人からは大変不況な取り組みを行っていたのですが、なぜか自分は苦にならず、英単語の記憶が得意な基礎ができたように思います。
高校生 偏差値ちょうど50位の地方公立高校に入学。英語確変。
高校1年の秋ごろに、東京に出たい!という思いから勉強する事に決め、部活の先輩の薦めで英単語帳を1冊やりみました。その後英語の成績が伸び、塾や予備校には通わず、あらゆる参考書を駆使して偏差値をグングン伸ばしました。
高校2年時の冬に、英検準1級を取得しました。
有名私大の赤本を解きまくり、英検1級の長文問題も練習として取り組んでいました、正解率も悪くなかったように思います。
大学 教育・英語系の学科に入学。英語力激減。
入学時点での英語読解は相当あったはずですが、遊び呆けていて、英語力は劇的に低下。大学2年くらいの時に受けた人生初のTOEICは650点で、周りの帰国子女たちが900+を持っていた中、そこそこショックを覚えた記憶があります。そこで、特段英語の勉強らしい勉強をしようとは思わず、大学3年に受けたTOEICは800点半ばくらいが最高だったと記憶しています。
社会人 (1~3年目)
海外系の部署に配属。TOEIC公開テストで700点後半、同期入社の研修で受験したIPで890点でした(それぞれ数週間の誤差しかないのになぜか大きな差がありました)
2年目に北米ビジネスをやっているグループに配属となり、アメリカ人との電話会議の議事録を書く必要に迫られ、録音したものを書き起こすことを繰り返していたところ、TOEICのリスニングで、コンスタントに495点をとれるようになりました。(総合スコア800点後半がコンスタントにとれるようになる)
社会人 (4~7年目)
2015年~2016年に、散発的に英検1級の受験を始めました。当初の勉強は、英検1級パス単を出社前にカフェで書き取って覚えることのみ。スコアは箸にも棒にもかからないような状態だったと思います。
2017年-2018年では、パス単を覚えられるようになってきたこともあり、ギリギリ徐々に合格まで近づいていきます。英作文や、リスニングに関しても参考書を購入し、合格に必要なことを意識して、総合的に勉強を進めました。感じていたのは
- リーディングは受験勉強の貯金もあり、苦にならず
- リスニングはTOEICスコアもよかったため苦手意識は感じず、
- ライティングが課題なんだろうな、というのが見えていました。
ネットの情報を見るに、近年の傾向として、ライティングが得意な方が合格しやすくなっている、と聞いています。仕事で毎日英語のメールのやり取りはしていまして、英語を書くこと自体に抵抗感はなかったので、多くの日本人の方がそうであるようにそもそも自分の意見を主張するのが苦手なんだろうなと分析していました。英作文の対策本はありますが、一次試験を受けている間は、なかなか伸びず、二次試験の対策に本腰を入れたを中で解を見つけた気がします。
なお、英ナビ!から閲覧できる過去1年分の一次試験のスコアが以下になります。
2018年度第1回・・・結構ギリギリで不合格。次は行けるだろ・・・と若干楽観的
英作文は、オリンピックがテーマで確か Japan Timesさんの英作文参考書 に載っていた?こともあり、そこそこ良い点数が取れたことがうかがえます。
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2018年第2回・・・RLは伸びたものの、Wのスコアが引っ張りまたあと一歩で不合格。
英作文のテーマが下記でしたが、'humanities'の意味が分からず(道徳教育みたいなことかと勘違いしました)、方向がずれてしまいました。
- Has a university degree in the humanities lost its relevance in today’s world?
受験後、某巨大掲示板やtwitterを検索したところ「英語圏で暮らしていれば普通に耳にする・・・」といった意見もあり、そんな殺生な・海外居住経験もない自分はどうすれば・次回も意味不明なお題が来たらどうしよう・・?運ゲーなのか?とかなり萎えました。対策を考え、本腰を入れて勉強したつもりだったので、モチベーションが最悪の時期でした。
ただし、論点がずれたライティングでも、ある程度点はもらえることも分かったので、Wのトピックが不利なものでも力業で合格できるよう、徹底的にRとLを伸ばして力業で乗り切ってやることを決意しました。海外赴任の前に受験できるのが次回が最後だったこともあり、かなり覚悟を決めて勉強しました。
なお、この第2回英検の後、数週間以内に受けたTOEICは950点でした(その前までが、905点でしたので、大きく伸びました)。
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2018年第3回・・・決意通りRLのゴリ押し。Rで集中力を使い果たしWは史上最低得点
決意通りRLの力業で合格点に達します。Wのトピックは下記で、
- Is a worldwide ban on weapons of mass destruction an attainable goal?
対策本などで例に挙げられる、ありきたりなトピックと思います。しかし、Rで相当集中した(Rの得点は過去最高でした)成果、疲労困憊し何も思い浮かばず、似たような理由を二つ、構成もめちゃくちゃな状態で回答用紙の半分くらいしか埋められませんでした。というか、そもそもAttainableの意味が分かりませんでした。わからなくても、前後の文脈で明白なのすが「えっ・・また意味不明な単語かよ、これ取り間違えたらこの前みたいに減点なの??無理だあああ」と変に気持ちが折れかけました。
しかし、前回、Wは論点がずれていてもそこそこ点をもらえると体感していたため、集中力を取り戻してリスニングセッションに全力を注ぎなおし、過去最高得点を出し合格点に達することができました。
TOEICの点数は、確かこの受験直前に結果を受け取ったスコアが955点でした。
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つぎは、一次試験合格に向けて勉強したこと・使った教材などをまとめます
英検1級に合格したまでの道のり、勉強方法などをまとめます
2019年3月に、実用英語検定1級(2018年度第3回)に合格しました。
1次試験は少なくとも6回は不合格を経験をしたうえでの合格となりました(落ちすぎて数え切れません)。勉強にあたり、特に二次試験の対策についてはネット上で合格された方の体験談を参考にさせていただいたこともあり、これから受験する方に向けて、ご参考に私の勉強の記録を残したいと思います。